良書読書会のしおり(大阪)

なんばまちライブラリーが惜しまれて閉館したため、新大阪で開催しています。初参加の方大歓迎。現在は季節ごとに開催。

日本思想史読書会のお誘い 8/30(土)

【参加者大募集!】
暑さを忘れるためにも、前から興味があった日本思想史のオンライン読書会を始めます。初回は和辻哲郎『日本精神史研究』(岩波文庫)、8/30(土)14:00〜、discordを利用して行います。
 
和辻、九鬼、西田、小林、丸山など、主に20世紀日本の哲学や政治思想に興味があり、この機会にちょっと読んでみようという方どなたでも、大歓迎です(主催者もド素人です)。詳しい方も初めての方も、お待ちしております!みんなで楽しく読みましょう。
goodbooks.preservationsoc@gmail.com
 
に、1週間前の8/23(土)までに参加希望のご連絡ください。(M)

3/22土 第3回銘書読書会(『法の精神』)へのお誘い

第2回(『社会契約論』)の「銘」は、「そのときには、恐れとへつらいが投票を喝采に変えてしまう」(白水Uブックス、p.161)でした。 あれから総選挙も終わり、4カ月が過ぎました。今度はルソーが最も参照した一人、モンテスキューの、教科書にも書名が載ってる代表作を読み、新たな「銘」を見つけにいきましょう!

銘書読書会は、現代に読んでも価値のある書物=「銘書」を、古典として受け取るのでなく、新たな視点で読み返し、参加者の人生に活かしていくことを目的としています。ヨーロッパ思想の書物(デカルト、ルソー…)やアメリカのモダニズム文学(フィッツジェラルドヘミングウェイ…)など、現代社会にも陰に陽に影響を及ぼしている本を課題書にしていこうと考えています。

「興味あるけど読んでない」「名前は聞いたことあるけどどんな本か知らない」という方(というか、そういう方こそむしろ)、大歓迎です!(最初の数回は、主催者が作品の背景や歴史等を簡単に補足する予定)もちろん、これまで参加したことがない方もお待ちしております!

 

課題書: モンテスキュー『法の精神』(1748)

(邦訳は、岩波文庫上中下巻[全訳]、中公クラシックス[抄訳]等どれでも可)

日時: 3月22日(土) 15:30集合 ~18:45

会場: 新大阪周辺の会議室 (参加希望の方に、詳細な場所を記載したメールを送付します。)

会費: 500円(会議室使用料として)

 

なお、最小挙行人数を主催者含めて3人とします。出席される方は、3月18日(火)までに、意思表明を

 

goodbooks.preservationsoc@gmail.com

 

にお願い致します。それでは、多くの方のご参加をお待ちしております。

第33回良書読書会 『レディ・ジョーカー』(11/17日)&クイズ

 秋の深まりを感じる今日この頃ですね。さて、以前お伝えしていたように、良書読書会秋の回では、高村薫の大作『レディ・ジョーカー』を取り上げます。週刊文春が発表した「20世紀傑作ミステリーベスト10」(2001年1月)で第5位!に選ばれた、これぞ「良書」と誇れる傑作です。(同じ著者の『マークスの山』が第3位なので、いかに高村氏が凄かったかがわかります) 高村ファン・合田刑事ファン・ビールファンの方はもちろん、今回初めて読む方も大歓迎です!

 

第33回良書読書会

日時: 11月17日(日)15:30~18:30

場所: 新大阪周辺の会議室(参加希望の方に詳細をご連絡いたします)

課題書: 高村薫レディ・ジョーカー』(新潮文庫、発表(上下巻) 1997年→文庫化(上・中・下) 2010年)

参加費: 500円(会場代として)

 

 参加希望の方は、この読書会のアドレス、

goodbooks.preservationsoc@gmail.com

にご連絡ください。

 

 このたび、文庫化時に熱に浮かされたように読みふけって以来読み返しましたが、この作品で取り上げられた「平成」日本の問題(政治と大企業の癒着、裏金、差別、貧困、マイノリティーの生きづらさ…etc)が、ほんの少ししか解決しておらず、結果的に作品が何も古びていないことに驚きました。そして、文庫本にして1500ページを読み切った果てにたどり着くラストシーンに、再び何とも言い得ない感動を覚えました。ぜひ、当日来られる方とこの感動を分かち合いたいです。

 

 読書のお供になるように、クイズを考えました。もちろん答えはないのですが、主催者なりの答えは当日発表します。よろしければお考えください。

 

① 合田刑事と(誘拐される)城山社長との共通点は何か?

② なぜ半田は、(文庫上巻p.137で)ガラス片を踏み足をケガするのか?

③ 一連の事件の中で、命を落としていく人たちの共通点は何か?

④ 《レディ・ジョーカー》の標的は、なぜビール会社に設定されているのか?(作中人物によって語られている理由以外でお考えください)

⑤ 《レディ・ジョーカー》の一味は、奪った20億円をどうしたのか?また、それはなぜか?

 

 それでは、ご連絡をお待ちしております。(M)

10/27日 第2回銘書読書会(『社会契約論』)へのお誘い

第1回(『カンディード』)の「銘」は、パングロス先生の「わしは絞首刑になった。」でした(でも生きてる。笑) あれから半年が過ぎました。今度はヴォルテールの好敵手、ルソーの代表作を読み、新たな「銘」を見つけにいきましょう!

 

銘書読書会は、現代に読んでも価値のある書物=「銘書」を、古典として受け取るのでなく、新たな視点で読み返し、参加者の人生に活かしていくことを目的としています。ヨーロッパ思想の書物(デカルト、ルソー…)やアメリカのモダニズム文学(フィッツジェラルドヘミングウェイ…)など、現代社会にも陰に陽に影響を及ぼしている本を課題書にしていこうと考えています。

「興味あるけど読んでない」「名前は聞いたことあるけどどんな本か知らない」という方(というか、そういう方こそむしろ)、大歓迎です!(最初の数回は、主催者が作品の背景や歴史等を簡単に補足する予定)もちろん、これまで良書読書会に参加したことがない方もお待ちしております!

 

今回の開催日時は、岸田内閣時に予約したものです。ところがなんとなんと、石破政権になっての衆議院選挙開投票日に重なってしまいました!主権者である私たちが投票権を行使できるこの日に『社会契約論』の読書会をするなんて、偶然にしても出来すぎの気がします…。

 

課題書: ジャン=ジャック・ルソー『社会契約論』(1762)&『告白』(1770)

(翻訳は、白水Uブックスから新書で出ている『社会契約論』(作田啓一訳)が新しい解説も付いていて手に取りやすいと思われます。光文社古典新訳文庫のフレッシュな中山元訳や岩波文庫の伝統ある訳等、その他のバージョンを読んでいただいてもOKです!『告白』は、長いので読了必須とはしません。新潮文庫だとプルーストを訳した井上究一郎が美しく訳しているのでオススメです。)

日時: 10月27日(日) 15:30集合 ~18:45

会場: 新大阪周辺の会議室 (参加希望の方に、詳細な場所を記載したメールを送付します。)

会費: 500円(会議室使用料として)

 

皆様、投票を済ませた後はその足で銘書について語り合いましょう!!!

 

参加してくださる方、ご質問のある方は、

goodbooks.preservationsoc@gmail.com 

にご連絡ください(アドレスは良書読書会と共用です)。

 

また、恐れ入りますが会場の座席配置を考える都合上、参加予定の方は、2日前の

 

10月25日(金)までに

 

上記のアドレスにご一報ください。「参加します」だけでもOKです!

それでは、さまざまな方のご感想をうかがえるのを楽しみにしております。 M

『君の膵臓をたべたい』読書会、およびその後

『君の膵臓をたべたい』(2015)、第32回良書読書会に向けて読んでいます。まず思ったのは、

「これ、『最高の人生の見つけ方』ですよね?」

 

ということ。2008年公開のロブ・ライナー監督作品。冒頭のミスディレクション含めて、おそらく影響を与えているのは間違いないですね。ただし、あちらで余命の問題に直面するのは少年少女でなくジジイ二人だが(=最高)。

 

第33回を飾る秋(11月?)の読書会は、女性作家のターンということで、ついに髙村薫を取り上げたいと思います。ただし、最近『レディ・ジョーカー』を読み返すと「企業と政治とカネ」の話がとても25年以上前の作品とは思えなかったので、めちゃくちゃ長いけれど『マークスの山』の予定から変えて、『レディ・ジョーカー』にしようかとたくらんでいます。詳しくは次回の読書会後の席上で決めますが、両方読まれた方やご希望ある方はぜひコメント欄でご意見ください。

 

第32回良書・『きみすい』・読書会は、

8月24日(土)15:30~18:30

 

に新大阪近辺で開催!発表者による発表テーマは、「セカチュー以降純愛ブームの歴史」!!!

どなたさまも大歓迎、まずは

goodbooks.preservationsoc@gmail.com 

にご連絡ください!(M)

合作小説もろもろ

冷静と情熱のあいだ』発表担当しました、「良書はそんなに好きじゃないのに来てる」Kです。

 

ご一緒した皆様、おつかれさまでした。

課題書が連載されていた当時と現在の、恋愛観や価値観の違いを発見する会でしたが、みんなでワイワイ賑やかに読めて良かったなぁと思います。

 
今回、恋愛小説で男女それぞれの作家がそれぞれの視点から小説を書く、って面白そうじゃないの!
と思い、発表担当に立候補しました。
 
実際、各章を書き出してみると、モチーフがバトンパスされてたり、ニアミスしてるところがそれぞれの章で描かれて、あー、やっぱあそこで会ってたんだ!と、合作小説ならではのところもありましたが、
 
もっと、両者が思ってることのすれ違いとか、ズレてるようで、ちゃんと思い合ってたよ、とか
そういうのが読んでみたかったなー、とも思いました。

小説って、俯瞰している視点が絶対にいるけど、人間と人間は本当はお互い何考えてるんだから分からんのだし。

 

 

さてさて、遅ればせながらですが、個人的に調べた日本の合作小説たちをご紹介します〜!

 

わたしが今回調べたのは、

冷静と情熱のあいだ』と同じ形式…つまり、

 

①それぞれいつもは、独立して小説を書いている作家さんが書いている

→エラリイ・クイーン(アメリカの探偵小説作家、従兄弟どうし二人組)みたいに、普段から合同で屋号を掲げている作家は無し!

 

②同じ世界において、それぞれの作家が書く人物の視点が異なっている。

パラレルワールドや、キャラがちょっぴりゲスト出演なんかは無し!

→お題が決まっているオムニバスや、シリーズの連作を別の作家が担当、なんかは無し!

→逆に2人で話し合いながら、パートや担当人物を分けずに書いてるのは無し!

 

という条件にあてはまる小説です。

 

『冷静と(以下略)』はめっちゃ画期的な形式だったのか?

を知りたいなぁと

 

なお、大阪府立図書館のレファレンスと、国立国会図書館の検索結果を元にしています。

 

1.

愛川晶/美唄清斗(1996)『合わせ鏡の迷宮』、創元クライム・クラブ

 

表題作が合作小説。

視覚に不自由がある兄とその兄を支える弟。彼らの父の危機をかぎつけ、忍び寄る悪魔のような男、湖川。兄弟はそれぞれ、憎き湖川を殺害しようと試みるのだが…??

 

愛川氏、美唄氏がそれぞれ担当した、兄弟二人の日記で物語は進みます。

ほか収録されている小説エッセイも、執筆者が鏡に映したように反対になるよう、構成されています。

 

推理小説がお好きな方は、途中でトリックが分かっちゃうかも?

異なる作家が書いた意義がちゃんとあり、合作ポイント高め〜!

 

2.

小路幸也/宮下奈都(2012)『つむじダブル』

 

音楽好きの兄・由一と、柔道が好きな妹・まどかは、2人とも、つむじが2つある幸運の仲良し兄妹。穏やかな日常に登場した「芦田伸子さん」。なんだかお母さんの様子が変?実は私たち家族には秘密が…??

 

兄妹の一人称が交互に書かれ、物語が進みます。兄パートを小路氏、妹パートを宮下氏が担当。

ポップで、途中から結末がちょっと予想できちゃうけど、安心して読める作品かなと思います。

相互に入り組んでる、っていう感じは弱くて、登場人物のを決めて交互に書いていってて、それぞれ文体の違いが楽しめるかな、と思います。

 

3.

谷川俊太郎/佐野洋子(1995)『ふたつの夏』、光文社

 

最初の詩+三つの短編からなります。

一つ目の「釘」は、別荘地に住む少女と、かつてそこを訪れていた男の日記で振り返る夏の思い出。

二つ目の「安心してここにいる」は、母子家庭の少女と、自殺願望があった男の死後の独白。

三つ目の「トンチャンノオハカ」は、間違いから始まったお墓のセールスを受け、夫と違うお墓に入ろうとする女と、おじいちゃんから孫への手紙。

 

発表者イチオシ。良書とは言いにくいけれど、今回調べた中では単体の作品として一番好きでした。

童話や死の不思議さや怖さみたいな何とも言えないものが入った小説、(小説?)だと思います。

佐野氏、谷川氏それぞれのテイストが組み合わさってるのは面白いんですが、合作としてデザインされているところは、あるのやら、無いのやら。

 

4.

藤石波矢/辻堂ゆめ(2019)『昨夜は殺れたかも』、講談社

ラブラブ夫婦が小さなすれ違いをきっかけに、後ろめたさからお互いの疑いを深めに深め、とうとう殺害計画を。

 

夫を藤石氏、妻を辻堂氏が担当。『つむじダブル』と同じく、人が違うから文体やキャラが違うところは楽しめますが、入り組んでるところは少なめ。

解決編は夫婦のすれ違いの解消だけじゃなかったので、結構面白かったです。でも、こんなすぐラブラブに戻れる??って、ちょっとわらっちゃった。

 

 

冷静と情熱のあいだ』は1997年から連載。企画は早かったかもしれないけど、『合わせ鏡の迷宮』や『ふたつの夏』より発表は後。

めちゃくちゃ画期的!とかは言えないかも。

 

ただ、この形式の作品は少なくて、結構難しいんだろうなぁ、ということは分かりました。

リレー形式は結構出てきたよ。

 

で、結局、両者のすれ違いをめっちゃ書いてる、っていうのは今回は出てこず。残念でした。

 

 

おまけ

合作小説で検索かけて出てきた、古い資料載せときます。

リレー系だと思うけど、これはもう中身確認できてない。諦めました。ごめんなさい。興味のある方はどうぞ(バタリ。)

 

NDLのリンクは会員登録していたら見られるはずです。

 

斎藤緑雨ほか「うちわ車」「十二ヶ月」←筑摩書房全集の第7巻にどちらも収録

 

◯『少年春雄』『少女美代子』(1913)

https://dl.ndl.go.jp/pid/908125

<参考>
「広告「少年春雄/美代子」(1913)」,昭和モダン好き(http://showamodern.blog.fc2.com/blog-entry-2328.html?sp)

 

◯独去来/暁山人「うでくらべ」『おもしろ文庫』(1890.1)

https://dl.ndl.go.jp/pid/1599723/1/8

 

◯白雨散士「蜃気楼」『文林』(1889.12)

https://dl.ndl.go.jp/pid/1601895/1/2

 

◯「移住民の一節」『醉香遺芳』(1915.8)

https://dl.ndl.go.jp/pid/3465017

 

江戸川乱歩ほか「五階の窓」『新青年』(1926)

青空文庫(https://www.aozora.gr.jp/cards/001779/card57508.html)

 

◯『旋風』(1926)

https://dl.ndl.go.jp/pid/978218/1/4

 

石橋忍月が落花生というペンネームで『国民之友』に、『猿虎蛇』という小説を酷評(1889.9)してる記事があるんですが、この猿虎蛇が何物かは出てこず。これが一番古いかな?

『冷静と情熱のあいだ』会レポート & 第32回課題書は『君の膵臓を~』に決定!

 昨日、2024年5月25日土曜日は、『冷静と情熱のあいだ』ヒロイン・あおいの54歳の誕生日! これを祝い、5人+幼児1人の参加者がオオサカのドゥオモに集いました。急な階段を登ると、幼児も動き回れる広い場所があり、皆であっという間の3時間超を過ごしました。以下はそのレポートです。

 

 最初に、「あおいは54歳になった今日も、フィレンツェのドゥオモで順正を待っている」という怪情報の真偽を確かめるため、現地のあおいさんとzoomを繋ぎました。回線の不調からかカメラオフだったのでお顔は見られなかったのが残念ですが、あおいさんを応援するために参加者皆でECHOESの「ZOO」を歌いました。辻仁成がこの曲の作者であり歌い手であるということ、さらには若い方はこの曲の存在自体も、知られていないということが興味深かったです。

 次に、発表者の方が各章の構造を図にして説明してくださいました。BluとRossoが人物配置や新たな人物を出し入れするタイミングも含めて対称的な構造になっていること、Rossoのミラノで雨が降っている時はBluのフィレンツェでも雨が降っていること、序盤でジョバンナが順正のヌードをデッサンする時に「卵になって」だの「生まれようとしてみて」だの言っているのは、後半の「あおいの妊娠」という主題の予告として機能していること、Bluで順正が人混みにあおいの面影を追うシーンはRossoを読むと本当にあおいがその場にいて同じ景色を見ていること、等の構成を確認することができました。

 その後は各自の感想文をもとにしたフリートークとなりました。作品として軍配を上げるとするならどっち?という問いかけでは、僅差ですがRosso江國の勝利となりました。理由は、あまりにも順正の語りがキツすぎる(笑) 『わたしを離さないで』等カズオ・イシグロの一人称小説を形容する際に「信頼できない語り手」という用語がよく使われますが、順正は「信用できない順正」なのだという新用語が爆誕しました。一方で、それを読者が読み取れるように書かれているという点でこの本は「信用できる良書」だという意見も出ました。

 他、代表的な意見をご紹介すると、

 ・男性作者が男性パート、女性作者が女性パートを書き、それが青と赤というの、今日的に見るとジェンダー的に安直すぎてこわい…

 ・2024年には、誰もこんな恋愛はできないしこんな風に語れない。みんな自分が生きることに必死。

 ・でも確かに1999年の男女ってこんな感じだった。この世代は今もどこかで未来に希望を持っている世代。

 ・詩を書き写して財布に入れて持ち歩いている順正って…

 ・Rossoに順正の名前が一回も出てこなくてあおいが一切ドゥオモに行かなければ傑作だった。

 ・公式サイトには「恋する全ての人に捧げる恋愛バイブル!」と謳われているらしいが、どこがやねん!!!

 ・芽実やマーヴがかわいそうすぎる。この人たちの方が共感できる。

    ・月数から見て「流産」とすべきところを「堕胎」と書いているのは、信用できない語り手または作者どちらかの認識が甘い。

 ・文学というより、東京の地名(梅が丘成城大学周辺)を知っていてイタリアやユーロスターにほのかな憧れを持っている東京在住・異性愛男女に向けた「商品」。実際300万部売れたし。そのわりには江國は文学性を出しすぎてしまった。

 ・フジテレビ主導の映画版はよりいっそうヤバい。同性愛要素は削除され、エンヤ(主題歌)投入。

 ・Rosso途中の感想「物語が動いてくれ、頼む!」

 ・Blu読後の感想「共作なんてすな!高校の文芸部か!」

 ・なんなのよこの人たち!

 

…等々、いつも以上に活発な意見が飛び交い、大盛り上がりの中終了しました。楽しい時間を作り上げてくださった参加者の皆様全員に感謝します。

 

 次回は、小川洋子→辻・江國→ と来たので男性作家、具体的には瀬名秀明真保裕一らのターンかな、と主催者は何となく思っていました。ですが、「平成前半の『冷静と情熱のあいだ』が歪みまくっているせいで、最近の恋愛がどう描かれているか気になってきた」という意見が多数になったので、「君の肝臓みたいな恋をした」、もとい、『君の膵臓をたべたい』を取り上げます!小川洋子辻仁成江國香織住野よる(男性)。西加奈子サラバ!』(2014)を更新し、たぶん良書読書会史上もっとも新しい(でも平成の)小説です。住野よるさんは大阪の作家なので、ご当地開催ということにもなります。これをお読みのみなさまもぜひ加わってください。一緒に語り合いましょう!

 

第32回良書読書会

日時: 8月24日(土)15:30~18:30

場所: 新大阪周辺の会議室(参加希望の方に詳細をご連絡いたします)

課題書: 住野よる『君の膵臓をたべたい』(双葉文庫、発表2015年)

参加費: 500円(会場代として)

 

 参加希望の方は、この読書会のアドレス、

goodbooks.preservationsoc@gmail.com

にご連絡ください。

 普段の会場がこの日しか予約できなかったため、まだ先のことなのですが日を確定させていただきます。参加したい方でどうしてもこの日は難しい、という場合もご連絡ください(その場合、昨日使用した階段が急なドゥオモに会場を変更するかもしれません(笑))。

 それでは、夏にまたお目にかかりましょう!改めましてあおいさんおめでとうございます、54年目もお元気で!  FIN  (M)